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さようならスーパージャンボ

 一般には「国内線のジャンボ」、ANAには「スーパージャンボ」、飛行機好きには「クラシックジャンボ」と呼ばれていたANAのボーイング747SR-100が昨日退役しました。産経新聞の報道によると、就航当時の制服をCAに着用させたりして最後を盛り上げたようですね。


 このジャンボは子供時代に抱いた飛行機への憧れの象徴の一つでした。飛行機と言えばYS-11という地域で育ったため、学習雑誌やプラモデルを見 ながら、「二階建てで、エンジンを4機もぶら下げている飛行機とはどれほど大きいのだろう」と思いを馳せながら子供時代を過ごしたことを今しみじみと思い 返します。
 それから時が過ぎ、仕事やプライベートで普通に飛行機に乗り得るようになってから乗ったあの憧れのジャンボは、残念ながらただの「足 下狭い&機内ボロい&椅子チョロい」詰め込み型のファッキンヒコーキでしかなく、相当な幻滅を覚えたものでした。この機材を避けるためにわざわざ早朝便を 選んだりするほどこの機材には乗りたくなかった、というのが偽らざるところです。

 しかし、いざ退役と聞くと寂しさは否めません。
 この機材の調達時期を考えれば「機内ボロい&椅子チョロい」とは酷に過ぎるでしょうし、大量輸送がこの機材の命題である以上、ゆとりの無いシートピッチは避けようも無かった訳です。
  長距離の国内旅行を気軽に楽しめるようになるためには避けられなかった前提と考え、この機材が「飛行機旅行」を盛り上げてくれたからこそ今俺はちまちまと マイル乞食やっていられるのだなと考えると、今更ながらこの機材に対してありがとう&お疲れ様という気持ちが沸き上がってきます。

B747SR-100(JA8157)  写真はJA8157のレジを持つB747SR-100のダイキャストモデルです。国内線専用のSRなのにハワイ便を飛んでみたり、いろいろと面白い来歴 を持つJA8157ですが、昨日のラストフライトで最後に羽田に降り立ったのもまさにこのJA8157だったそうです。
 羽田、ANA、B747と組み合わせると、俺は羽田第二ターミナルオープンに因んだあり得ないほどハッピーなCM(これこれ)を思い出すのですが、SR-100が退役した今改めて振り返ると、くるくる回ってぶんぶん跳ねるB747*が本当に嬉しそうに見えてきます。

 B747シリーズは当面現役ですが、経済性の問題や、伊丹のように環境配慮から双発以上の乗入れを禁じる空港が出始めたことなどから、今後国内線からは加速度的に姿を消して行くような気がします。
 JALはSR-100を秋まで運用させるようです。DC-10のようになし崩しの寂しい退役に追い込むことなく、最後までしっかりと飛ばせてやって貰いたいものです。

 今年はYS-11も退役ですし、軍用機に目を転じればつい先日F-1も退役となりました。2006年は日本の様々な機材にとって退役イヤーになるのですね。


*ウイングレットが付いている形跡が無いので、踊っているのはまさにSR-100のようです
【追記:2006/03/12 19:50】よく考えたら-400Dもウイングレット無しでした。2階席が後方に延長されているようなので、あの踊っているB747は-400Dで間違いなさそうです。あれをSR-100だと思いこもうとしたのは一重にセンチメンタルの為せる技ですね



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