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搭乗記 - 02:成田〜ホアヒン

20070818_main
2007年8月18日〜26日。8泊9日というサラリーマン的にはかなりお大尽な日程でタイはホアヒンというビーチリゾートに出かけてきました。

ANAのマイルは獲得しやすく使いにくいというのはつとに有名だったので、今回の旅行も必要マイルを獲得できた昨年11月の時点で速攻予約済。自分的には満を持しての待ちに待った旅行。
誰も読んでないと思います(俺自身書いたことを忘れかけていました)が、このブログの冒頭、陸マイル収集を志した時に目当てに掲げた内容そのまんまの、特典航空券で行く魅惑のタイ旅行です。

思えば初の特典航空券による海外旅行、気付けばこれも初めての国内航空会社での海外旅行、そしてPLT&SFCステータスを獲得して初めての搭乗。どれをとっても初めて尽くしのフライトでしたが、結果ネタ満載のフライトとなりました。

1:成田〜バンコク(NH953便)

早朝の成田空港1タミ南ウイング5営業日ぶち抜きで休むともなれば、仕事の段取りの調整に苦労するのはサラリーマンの悲しい現実。おかげで今回は実に2晩の徹夜明けでそのまま成田に出向くというあり得ない強行軍でした。
「家で少しでも寝たらもうヤバいから。成田に着けばいくらでも寝れるから」と、無駄に早く自宅を出たところ、成田に着いたのは朝の6時。一応夏のレジャーシーズンのはずなのに、この時間の1タミ南ウイングは閑散としたものです。

エコノミー特典航空券がビジネスにインボラアップグレード7時にカウンターが開くと同時にAゾーンに駆け込み、初のスターアライアンスゴールド専用カウンターでのチェックイン。
スタアラゴールド持ちとしてはUGを期待するシーンですが、なにしろレジャーシーズン。しかも今回の我々のチケットは予約クラス「X」の特典航空券。プレエコを頂ければそれはもう僥倖だろうと思いきや、夫婦でしっかりビジネスへのUGを頂くことができましたヽ(^o^)ノ
こちらから「UG席ないのん?」と聞くまでもなく、単にPLT事前カードとSFラウンジカードを提示しただけでUGの提案。完全なるインボラUG。まったくもって有難いことです。

ブログ持ちの飛行機好きとしては、チェックインを完了したら次はスターアライアンスゴールド専用の手荷物検査場やANAラウンジをレポートすべきところかと思います。しかし何しろこの日の俺は2徹明けで半死半生。這々の体で第4サテライトのANA Loungeに転がり込んで以後爆睡。搭乗までの時間の記憶が殆どありません。無理矢理に記憶を辿ってラウンジについてコメントするなら
  • 第4サテライトのANA Loungeを利用するなら4階へ?
    →2階は窓がなくて暗いんです ←第4サテライト4階はFirst専用でした(^-^;
  • 第4サテライトのANA Loungeの喫煙スペースはあり得ない
    →「もうタバコやめよう」と思わせてくれるに十分なゲットー空間
というくらいでしょうか。

ANAのビジネスクラスワインリストまあまあ、そんな感じでラウンジを楽しむゆとりもなくあっという間に搭乗と相成り、久しぶりの大型機材、777-200で一路バンコクへ向かった訳ですが、せっかくのNew Style,CLUB ANAでも俺は基本爆睡モード。妻に言わせると、例の「CPさんによる名指しのご挨拶」もあったようですが、申し訳ないことにまったく覚えていません。
CPさんの挨拶の時にも俺を放置していた妻が、俺をたたき起こしたのはウェルカムスナック&ドリンクのタイミング。我が家の今年イチオシワイン産地、マールボロの白がリストにあると言うのです。見ればそこには本当にマールボロが! よもやビジネスにUGされているとは思っていなかったのでまったくノーチェックだったのですが、確かに8月のワインリストにバッチリ掲載されていました。これは嬉しい、嬉しすぎるサプライズ。

とは言えプレッツェルに白ワインは無理すぎ素人の下手なワイントークは失笑を買うだけなので大概に留めますが、一様に「軽やかな飲み口」と称されるマールボロの白らしく、このホワイトヘイブンも飲み口軽く引けも良く、極めてマールボロらしい一本だったと思いました。恥ずかしながら「グーズベリーと洋梨のアロマ」を明確に見つけることはできませんでしたが、家で普段飲んでいるカリーよりもスケール感があり、これを高度10,000mで楽しめるのですから、ANAのビジネスクラス侮り難しです。
しかし、いくらマールボロが楽しめるからと言って、塩気のきついプレッツェルに合わせようとするのは無理ってものでした(^^; ウェルカムスナックがプレッツェル固定なら、ドリンクは黙ってビールとか頼んでおくべきところだったかも知れません。

ANA国際線の食器はノリタケとのダブルネームあと、(言うだけ野暮とは知りつつも)グラスがアレといえばアレ。カトラリーもナイフだけがプラスチックだったり……。
ノリタケとのダブルネームの食器を用意するなど、気配りが行き届けば届くほどに気になってしまうちょっとした残念なディテール。どれもこれも「そうしなくてはならない理由」があるのは承伏していますが、これがせっかくのサービスを少しずつスポイルしていることは否めないところです。

なーんて立ち位置高いことを言いつつも、2徹明けでワインを頂き、ごはんもたっぷり頂き、仕上げにコアントローまで頂き、いつもよりも深いリクライニングに身体を任せれば、もうあとは誰も俺の眠りを妨げることはできません。着陸態勢に入る頃、リクライニングを起こすように指示を受けるまでは一切の記憶も無く、ただひたすらに「寝て、飲んで、食って、そして寝て」に終始した往路のANA便でした。

2:バンコク〜ホアヒン(SGA5E907便)

以前タイに来たのは2年前。よってスワンナブーム空港は今回が初体験。
そんな初のスワンナブームのイミグレーションであり得ない程の時間を要してしまい、乗り継ぎ時間は1時間50分もあったはずが、ホアヒン行きのSGA5E907便のチェックインを完了したのは実に定刻の3分前。「護送」どころか次便に回されても文句の言えない頃合いです。
しかしなんとか乗り継げてしまうのがローカル線の良いところ。

SGAエアラインはノックエアと同じカラースキームバンコクから最終目的地のホアヒンに行くのに今回利用したこのSGAエアラインはバンコクやチェンマイと言ったタイ国内のハブ空港を起点に地方都市へのアクセスを提供しているバリバリのローカルエアラインです。ちなみに2007年現在ホアヒンまで空路でアクセスしようとすると、このエアライン以外選択の余地がありません。

以前は蜂を模したカラースキームをまとった独立系のエアラインだったようですが、現在ではノックエアの傘下に入り、ノックエア同様、鳥のようなカラースキームに変更されています。ノックエアといえばスターアライアンスに加盟しているタイ国際航空の子会社ですから、このSGAもまあスタアラ系列と言って言えないこともないのかも知れません。
機材はセスナ208Bグランドキャラバンで統一。機内で直立できないほど狭いキャビン、乗客は12人でマックスの、小型機マニアにとっては堪らない機材です。

スワンナブームのだだっぴろい滑走路をさらっと離陸した後のフライトは順調そのもの。そんなに高度を取るフライトでもないのでさぞや楽しい遊覧飛行になるかとおもいきや、あっというまにタイランド湾上空に航路をとってしまうため、風景はさして面白いものではありませんでした。それよりはセスナの、小型機ならではのダイレクトな挙動を体感するといったマニアックな楽しみの方がいいかもしれません、飛行機好き的には。

may not have(;´д`)ところでこの日のフライトは俺ら夫婦を合わせて合計6名。俺ら以外はすべて西洋系、みんなリゾートに向かう夫婦、カップルという風情でした。
その中で気になったのが最前列に陣取った北欧系とおぼしきカップル。搭乗前から彼氏はデジカメ、彼女はムービーを回しっぱなしです。日本人の感覚だと「搭乗したら水平飛行に入るまでデジカメは使っちゃいけないんだぞう」とか思ってしまうのですが、この2人はそんなのおかまいなし。「そのうちクルーにおこられちゃうんだぞう」とヒヤヒヤしてたら、挙げ句はテイクオフ直前、一瞬手が空いたコパイを捕まえて記念撮影まで始めちゃう始末。結局彼らはホアヒンで降機するまで撮影しっぱなしでした。でもホントはやっぱりダメなはずですよね。これ書いちゃって良かったのかしら(書くだけ書いて迷ってみせる)。
水平飛行に入ったところで俺もやっとデジカメを取り出し、なんとなく目に付いたものを撮影しようとしたところで気付いたのがこのインストラクションシート。"dose not have"でさえない"may not have"!
……なんというか、良い感じです、実に。

ホアヒン空港はCASTAWAY感満点1時間足らずのまったりフライトで目指すホアヒン空港に到着。空港の規模感としては滑走路もターミナルビルの大きさも大島空港辺りを彷彿とする感じですが、何しろこのホアヒン空港のターミナル。何もないことこの上ありません。一応ドリンクや銀行のカウンターがあるのですが、そのどれにも人の気配はゼロ。空港職員は到着便の手荷物を捌くSGAのスタッフのみ。ホアヒン空港のサイトを見るとそれなり華やかな風情があるように見えますが、実際にはこのグリーンは撤去され、構内の照明は最低限を残してほぼ消灯。
あまりの寂寥感に、hideawayしにきたっていうよりはcastawayされちゃったようなもの悲しさを覚えつつ、既にスタンバイしてくれていたホテルの送迎バスに乗り込んで早々にホアヒン空港を後にしたのでした。

3:ホアヒン〜バンコク(SGA5E906便)

ホアヒン空港はラウンジさえもどこか寂しい往路同様、閑散としたホアヒン空港でSGAの便をチェックイン。この寂しい空港でどうやって時間を潰したものかと迷っていたら、専用の待合室が準備されているということでそこで時間を潰すことになりました。
その待合室の風情はご覧の通り。ソファー、テレビ、読み物。そしてドリンクまで用意してくれているのですが、やはりここも寂しい雰囲気は否めませんね。

航法装置を間近でチェック。これぞ小型機の醍醐味復路のSGAでは往路の北欧系カップルよろしく。最前列に構えて頑張って撮影してみました。画的に一番美味しい着陸&離陸時を撮影したい誘惑に駆られつつも、そこはムダに躾の良い日本人。じっとガマンの子で水平飛行時のみの撮影でした。それでもこんな美味しいディテールをつぶさに観察できる訳ですから、やっぱり小型機は楽しいです。

4:バンコク〜成田(NH916便)

スワンナブーム空港での乗り継ぎ時間はおよそ7時間半。市内に出てちょっと観光するべきか、空港内で時間を潰すべきか悩ましい空き時間です。
結局空港内で時間を潰すことに決めたのですが、このスワンナブーム空港、その規模に対してランドサイドには見るべきところ、和むべき場所が圧倒的に少ないです。国際線と国内線がコンパクトに収納されたターミナルから、エアサイドを広大に伸ばすという構造は合理的だろうとは思うのですが、チェックイン待ちの時間の潰しにくさときたらもう……。NH916便のチェックインが開始される21:30が待ち遠しくてなりませんでした。

スワンナブーム空港出発ロビーの賑わい21:30になると同時に駆け込むようにチェックイン。成田ならそろそろ構内も閑散としてくる時間ですが、さすが24時間空港。出発ロビーはこの時間も昼間とまったく変わるところなく賑わっています。
まったく予期していなかったビジネスクラスへのUGを受けられた往路の記憶が鮮明で、帰路も同様のUGはないかと期待を抱いたのですが、ビジネスへのUGはならず。PLT&SFCホルダーの規程通りのプレミアムエコノミー席へのUGに留まりました。
「そもそもタダ券がプレエコにUGされただけももうけもの」「飛行機マニア的には様々な席を実地に楽しめる好機」と思いはすれど、ビジネスクラスの記憶が生々しいだけに残念感は払拭しきれません。

スワンナブーム空港のエアサイドは深夜でもこの賑わい気を取り直して出国手続きを済ませ、いよいよスワンナブーム空港の真骨頂である広大なエアサイドにアクセスしてみれば、もう22時なろうというのに結構な賑わい。出発ロビーの賑わいもまあ驚きではありましたが、エアサイドに入ってなおこの盛況ぶりを見せつけられると、深夜から早朝に死に絶える成田空港に慣れた日本人的には殆どカルチャーショックといった感があります。思えばランドサイドには仏教国にも関わらずムスリムの方用の礼拝室が準備されていたり……。これぞまさに国際ハブ空港。
成田が「ボタンの掛け違え」を解消しきれないまま停滞を余儀なくされている一方でアジア各国のメイン空港は(それぞれに問題を抱えながらも)着実に発展しているこの事実。実際にこの目でみると少なからずショックを受けますよ。

免税店で最後のおみやげ調達を終えた後は、タイ国際航空のRoyal Silk Loungeで最後の休憩。時間も時間なのでラウンジ内はほの暗く、撮影は放棄しちゃったので画像は一切ありませんが、ミール類は成田のANA Loungeより充実していたように思います。あと、タイを離れるまさにその間際にチャーンやシンといったタイのビールを楽しめるのが嬉しかったです。

プレミアムエコノミーのスナック&ドリンクいよいよ帰路のNH916便に搭乗。往路とレジは違えど機材は同一の777-200。往路を快適に過ごさせてくれたNew Style,CLUB ANAゾーンを過ぎ、アサインされたプレエコ席に向かってみればそこはバルクヘッド席。つまり俺らの席の一列前はビジネス席、そしてビジネス席とプレエコ席の間に厳然と存在する一枚の壁。
「バルクヘッドのおかげで足元はビジネス並に快適だね!」と思っては見るものの、目の前に屹立する壁はまさに彼我を隔てる文字通りの「越えられない壁」。インボラに頼らずとも、乗りたいときにビジネスに乗れるようにならなくちゃなあと思った次第でした。

NH916便プレミアムエコノミー機内食とはいえ所詮は深夜便。「例のご挨拶」とともにスナックとドリンクを頂き、映画を一本見た後は眠るばかり。なんとなくの機内のざわめきに起こされてぼーっとしていれば早朝のミールサービスが始まり、食べ終わって程なくする頃には成田への着陸態勢。プレエコ席のシートそのものはビジネスと変わらず快適でした。シート幅を必要としない体型ということもあり、どうも俺はヘッドレストとフットレストがあれば快適だと思えるみたいです。

ビジネスとエコノミーのカトラリーの違い往路に「残念だ」と言ったプラスチック製のビジネスクラス用カトラリーですが、気になって確認してみたら、復路のエコノミー用カトラリーはご覧の通りすべて金属製でした(上が往路のビジネスクラス、下が復路のエコノミー)。
「ハイジャック対策としてはプラスチック製ナイフもやむなしか」と思ったのですが、これはかならずしも安全対策のみでプラスチック製ナイフを使っている訳ではないのでしょうか? あのビジネスクラスのミールにプラスチック製ナイフが出てくると興を削がれることこの上ないので、もし可能であるならば、ビジネスクラス用カトラリーも金属製にして頂きたいところです。

読み返せばなにやら苦言ばかりが目立つ搭乗記になっていますが、往路ビジネス、帰路プレエコ、そしてタイ国内の移動は普段なかなか搭乗する機会もない極小機材をそれぞれ楽しむことができました。これは飛行機好きとしてはネタ盛りだくさん、経験値獲得という点では大満足の旅行であったと思います。

NH916便から夜明けを望むまた「修行」という行為の費用対効果を云々と議論することは本質的には無意味だと思っていますが、今回のように特典航空券が夫婦二人ともビジネスとプレエコに化けてくれると、これはもう「元は取れた」と言っても過言ではないかも知れません。
これから「修行」を始めようかと迷っておられる方は、きっと種々のwebを回って費用対効果を検討されることと思いますが、今回の俺らのタイ旅行がそんな方にとっての一つの参考事例になれば良いなあと思います。

便 名
機 材
DEP
ARR
券種
クラス
獲得
mile
獲得
PP
運 賃
経 費
内 容
-
NH953
JA715A
NRT
BKK
X
C
-
-
-
-
ホアヒン旅行
-
SGA5E907
HS-GAA
BKK
HHQ
Y?
Y?
-
-
THB6,600
-
SGA5E906
HHQ
BKK
-
NH916
JA717A
BKK
NRT
X
Y
-
-
-
今回の搭乗合計
-
-
THB6,600
-


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コメント

ちょっと残念でした

 はじめまして。
 無料航空券で年末年始に上海に行くことになっていた私達は、昨年夫婦でSFCを手にしていたので、こちらのブログを拝見して、UGも楽しみに旅行に行きました。成田=上海(浦東)は往復ともプレエコの設定の無い機種でしたが、どちらの空港でも、UG希望を伝えてみましたが、クラスXだという理由で望みを叶えてもらう事ができませんでした。Cクラスの座席はけっこうガラガラなようでしたが、なにせ、もともとが無料なわけなので、ちょっと残念ではありましたが、帰りの便はYクラス搭乗率95%だと伝えられた中で、最前方座席を用意してもらい、足を組む余裕があっただけでも良かったなという感じでした。
 ヨーロッパ便など遠方に行く場合は、Cクラスで座席を取るよう頑張っているのですが、アジアなどに行く際は、Yクラスでいいと思っているので、今後またどこかに行く機会があったら、再度UG挑戦してみようと思っています。
 今後も何か情報がありましたら、教えてください。
ブログ、楽しみにしています!

>ムーさん

はじめまして。コメントをありがとうございます。

特典航空券からのUGならず残念でしたね。
俺のこのタイ行きフライトのC席では、「アップグレードうれしいな」と言っていた方が他にも何名かいらっしゃったようなので(妻談)、もしかしたらY席にものすごいオーバーブッキングが発生していたのかも知れません(見える範囲ではC席もほぼ満席でした)。

奇遇ですが俺も近々上海に行きます。エアラインはNHではなくスタアラ新入生の中国国際航空。果たしてどういうことになるのか今から楽しみです。

これからは搭乗記だけではなく、旅行記的な方向にも振って行ければと思っていますので、またおこし頂ければ幸いです。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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